パラメーターを動かす順番
いきなり全部を動かしても、収束しません。すこしつつ丁寧に回していくのが賢明です。パラメーターを動かす順番は、下の例が標準的で安全だと思います。各段階でかならず図をみて、あっているかどうか、ずれているならどのようにずれているかをチェックしてください。
RIETAN-97bの場合
- 第1段階 :Shift+Background(8個くらい)+Scale+lattice parameterだけを動かす。
- 第2段階-1: 第1段階+ 1つの原子のx,y,z
- 第2段階-2: 第2段階-1 + もう1つの原子のx,y,z
- 第2段階-3: 第2段階-2 + もう1つの原子のx,y,z
..............
- 第3段階:第2段階 + prefered orientation
- 第4段階:第3段階 + UVW あるいはU or V or Wをひとつつつ
- 第5段階:第4段階 + Asymmetry
- 第6段階:第5段階 + 各原子のBの値を一致させて計算
- 第7段階:第6段階 + 各原子のBの値を独立にして計算
RIETAN-2000の場合
RIETAN-2000でもプロファイル緩和を行わない時は、RIETAN-97bの例と同じです。
プロファイル緩和を行う場合の例は(たとえば)以下のとおりです。
- 第1段階 :Shift+Background(8個くらい)+Scale+lattice parameterだけを動かす。
- 第2段階-1: 第1段階+ 1つの原子のx,y,z
- 第2段階-2: 第2段階-1 + もう1つの原子のx,y,z
- 第2段階-3: 第2段階-2 + もう1つの原子のx,y,z
..............
- 第3段階:第2段階 + prefered orientation
- 第4段階:第3段階 + UVWなどの分解能パラメーター
ここで、いったん、x,y,zパラメーター、分解能パラメーターなどを固定して、
- 第5段階:図をみて単独ピークを探し、強度が大きくてかつプルファイルのずれの大きい単独ピーク1本についてプロファイル緩和を行う。
グラフで、そのピークの一致が向上した事を確認してから、
- 第6段階:第5段階 + 別な単独ピークをひとつプロファイル緩和に加える。
..............
プロファイル緩和がうまくいっている事を確認してから、改めて、
- 第7段階:第6段階+ UVWなどの分解能パラメーター
- 第8段階:第7段階+ x,y,zパラメーター
- 第9段階:第8段階+ 各原子のB
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