HERMESでの実験を効率よく行うために、以下の物を準備して現地にもっていく事をおすすめします。 パウダーパターンのシミュレーション結果 得られたデータをすぐに検討するために、予想されるパウダーパターンのシミュレーション結果を用意します。とくに、磁気散乱測定の場合、核散乱と磁気散乱ピークとの区別をするのに必要です。パターンは分解能で印象が大きくかわりますので、RIETANあるいはLAZYのシミュレーション結果を、図、強度表ともにもっていくとよいでしょう。酸化物の場合、X線のパターンとまったく違うので、特に必要です。 コンピューター HERMESは、実験が始まってしまえばあまり作業はなく、データはどんどんでますので、現地でデータ解析をしておくと効率的です。RIETANをインストールしたコンピューターをもっていきましょう。実験室と控室でユーザーもネットワーク接続可能です。近々、実験室で無線LANも可能になります。 データ持ち帰り用のメモリー データはtext形式で、通常ネット経由でご自分のPCにコピーするか、USBメモリーに落として持ち帰ります。 実験室にはユーザー用Macがあります。Windowsはありますが、測定用なので、つかわない方が安全でしょう。 関数電卓 ブラッグピークの指数づけに必須です。現地にもいっこありますが。 乳鉢 現地で粉末化する場合に必要です。HERMESグループにも乳鉢はありますが、清潔さは保証できません。御自分で持ってくる事を強くおすすめします。当たり前のことですが、多結晶のバルク試料では実験できません。かならず粉末化してください。 |