中性子センターについて

理念
−戦略的中性子利用による中性子科学と物質材料科学の継続的相互発展

目的
中性子散乱プラットフォームの構築とその活用による物質材料科学への貢献
中性子科学分野の若手教育と人材輩出に対する支援
中性子利用者と施設研究グループの連携推進

中性子物質材料研究センター(中性子センター)は平成22年4月に発足した組織です。中性子散乱法は、水素貯蔵物質・燃料電池などの環境材料において重要な役割をはたす酸素・水素などの軽元素や、磁性材料での特性を決定している磁気モーメントを精密に観測できるため、機能性材料の物性の本質を理解する上で欠かすことのできない実験手法です。中性子実験ができる場所は限られていますが、金研は独自に中性子散乱装置3台を所有しており、中性子による物質科学において長い伝統と実績をもっています。一方、2008年5月には世界最強強度の中性子源をもつ大型施設J-PARC(茨城県東海村)が稼働を開始し、中性子による物質科学は飛躍の時をむかえました。本センターでは、金研のこれまでの実績を最大限いかし、J-PARCや原子炉施設を利用して、さらなる物質科学の飛躍へ組織的にとりくんでいきます。本センターでは、金研の各センター、各部門、学内の他部局と密接に連携し、特徴ある物質科学研究を推進します。さらに、アジアの研究者とのプロジェクト研究を介して、国際的な物質科学に貢献します。